FC2ブログ

EMC、安全規格、エネルギー効率等の情報


協働作業ロボット等の規格(ISO10218-1等)を改正!(JIS B8433-1)

ロボット ] 2015/12/20(日)

2015年3月25日、 経済産業省及び厚生労働省は、産業用ロボットの安全性を確保するための要求事項を定めるため、日本工業規格(JIS)を制定・改正しています。
 ・人と産業用ロボットが安全柵で分離されることなく、両者で作業領域を共有し作業できる状態(協働作業)、いわゆる協働作業ロボットの設置、稼働条件を明示しています。
 尚、2013年12月24日、厚生労働省は基発1224第2号「産業用ロボットに係る労働安全衛生規則第150 条の4条の施行通達の一部改正について」、及び基安安発1224第1号「産業用ロボットに係る労働安全衛生規則第150条の4の施行通達の一部改正に当たっての留意事項についてが通達されています。
1.規制緩和
 従来、各軸80W以下のモータで構成されたロボットに限定されていた人とロボットの協働作業が80W超のモータで構成されたロボットにも適用できるように「規制緩和」され、協働作業ロボットが導入できるようになっています。
2.協働作業ロボットを設計、設置、稼働させるための要件
 (1)リスクアセスメントの結果、危険の恐れがないこと。
 (2)産業用ロボットの規格「JIS B8433-1:2015(ISO 10218-1)、及び JIS B8433-2:2015(ISO 10218-2)」に適合するように設計、製造および設置すること。
 (3)産業用ロボットを、その使用条件に基づき適切に使用すること。
 (4)ロボットの可動部などの力、及び運動エネルギーが、国際標準化機構(ISO)のISO/TS 15066で規定された数値以下であること。等
3.協働作業ロボットへの要求事項:(JIS B8433-1の5.10項 「協働運転」)
 ロボットが協働作業するために必要な特定要求事項は、の5.10項(協働運転要求事項)に記述している。
安全柵を必要とする従来型ロボットに対して、協働ロボットは次の追加機能が必要になる。
 (1)協働運転中であることを示す視覚表示を有し、要求事項(5.10.2~5010.5)の1つ以上の要求事項に適用すること。
 (2)サーボ軸制御はIEC 61800-5-2(可変速電力ドライブシステム-第5-2部:安全要求事項-機能)に適合し、JIS B 9705にもとづくカテゴリ3であり、且つPL=d、またはJIS B9961にもとづくSIL 2の安全性能を有する。この機能によりサーボ軸が動力オンの状態でのロボット停止、すなわちJIS B 9960-1の9.2.2項(停止機能)で規定のカテゴリ2の停止が実現できること。
 特に以下の項目を要求している。
 ①安全適合の監視・停止:人が協働作業空間にいる時はロボットは停止し、いない時は動作してよい。即ち監視及び停止機能が要。
 ②ハンドガイド:ハンドガイドにあるイネーブル機能が動作許可の人の手動操作で動かすことができる。
 ③速度・間隔の監視:ロボットは決められた速度、及び操作員との間隔を保つこと。

 ④動力と力の制限:ロボットは人にけががさせないように動力及び力を制限すること。

4.協働ロボットシステムへの共通要求事項:(JIS B8433-2の5.11項 「協調ロボットの運転」)
 人とロボットの協働作業を実現する協働ロボットシステムは、共通要件として以下を必要とする。
(1)あらかじめ決められたタスクに限定する。
(2)必要な保護方策が作動中に可能である。
(3)JIS B8433-1に適合した協働作業用に特別に設計されたロボット(協働ロボット)を使用する。
(4)リスクアセスメントの実施。:5.11.2項
(5)協働作業空間に対する要求:5.11.3項
(6)非協働運転と協働作業空間内での運転:5.11.4項
(7)協働作業空間内での運転:5.11.5項

5.協働ロボットは産業ロボットの上記規格を全て満たす必要があります。
 産業用ロボットの規格「JIS B8433-1:2015(ISO 10218-1)、及び JIS B8433-2:2015(ISO 10218-2)」に適合すること。

6.参考
 ・詳細はJIS規格(WEBで閲覧可能)を参照下さい。

  日本工業標準調査会:データベース検索-JIS検索

 ・欧州、MD(機械指令)の整合規格です。
MD指令整合規格EN産業用ロボット   

*関連記事
 ・IoT時代の機械安全についての動向!
 ・ロボット関連のJIS規格一覧!
08:34 | トラックバック:0 | コメント:0 | 先頭 | TOP



トラックバックURLは http://firstspring.blog.fc2.com/tb.php/218-efad52b3

トラックバック


コメント


コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

| このページの先頭へ |

プロフィール

湘南次郎

Author:湘南次郎
(1)電気・電子機器メーカにて「電子機器」設計、及び「EMC・安全規格」適合取得に従事し、効率的な規格適合を支援してきました。
(2)国内(VCCI、PSE)、欧米(CE、UL)、アジア(CCC等)の規格適合に関して、アドバイスを行ってきました。

おすすめ

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR