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欧州、電圧変動・フリッカ制限規格「EN 61000-3-3:2013」の概要 ! 2016/6/18以降強制

CEマーキング ] 2016/06/09(木)

欧州、電圧変化、電圧変動、及びフリッカのエミッション規格は機器の消費電流の変動を規制します。
自己適合宣言書(DOC)のEMC整合規格の年号変更等・確認して下さい。
1.EN61000-3-3:2013版の適用について
 今年、2016年6月18日以降はEN61000-3-3:2013が強制になり、以前の2008年版は破棄されます。
2.適用範囲 :次の4つの全てに該当する機器
 ・「公共低電圧配電系」に接続される、相電圧220~250Vの電気電子機器です。
 ・相あたりの入力電流が16A以下。
 ・電源周波数が50Hz。
 ・条件付き接続を必要としない機器
3.電源電圧を発生しそうもない機器
 ・電圧変動、又はフリッカが発生しそうにない機器は試験する必要がない。
 ・電圧変動を発生しそうかどうかを決定するために、機器の回路図、及び仕様の審査、並びに多少の機能試験が必要になる。
4.試験条件の確認
 (1)具体的な試験条件の規定がある機器:附属書Aに条件を記載(15種類)
  A.1 調理器具
   A.1.1 ホットプレート A.1.2 パン焼き器 A1.3 グリル A1.4 パン焼き器/グリルの複合機器 A.1.5 電子レンジ
  A.2 照明機器 、及び類似機器
  A.3 洗濯機
  A.4 衣類乾燥機
  A.5 冷蔵庫
  A.6 複写機、レーザプリンタ及び類似機器
  A.7 掃除機
  A.8 食品用ミキサ
  A.9 手持ち工具
  A.10 ヘアドライヤ
  A.11 テレビ、オーディオ機器、コンピュータ、DVD、及び類似機器
  A.12 電気式瞬間湯沸器
  A.13 オーディオアンプ
  A.14 エアコン、除湿器、ヒートポンプ、商用冷蔵庫
  A.15 アーク溶接機器、及び類似プロセス機器

 (2)一般の試験条件
  附属書に記載がない機器は「一般試験条件」で行う。
  ・制御又は自動プログラムを最悪の電圧変化を起きるシーケンスを設定する。
  ・機器は製造者が供給する状態で試験する。
 (3)複数の回路を持つ機器
  ①別々に制御される複数の回路をもつ機器:
   ・独立して使用する機器は同時に切替えるように設計されていない場合、別々の回路を1個の機器とみなす。
   ・別々の回路の制御が、切替を同時に行うように設計しているならば、そのグループを1個の機器とみなす。
  ②負荷の一部を調節する場合、負荷のそれぞれの可変部分が発生する電圧変動だけを考慮する。
 (4)手動切替で電圧変動が発生する機器
  ①次の2つを満たせば、それ以上の試験なしで、適合となる。
   ・入力電流実効値をゼロクロス間の半周期の各10msについて評価して、その(突入電流を含む)最大値が20Aを超えない。
   ・突入後の供給電流が、変動幅で1.5A内に収まる。
  ②上記に当てはまらない場合、手動切換で生じるdmaxを付属書Bに従って測定する。
 (5)エアコンの試験:附属書Bによる評価
  ・停止/運転シーケンスを24回繰返し、附属書Bに従って評価する。
5.観測時間
 (1)Pst(短期フリッカ指数)10分
 (2)Plt(長期フリッカ指数)2時間  

6.限度値

 Pst、Pit,Tmax、dc、dmaxの5項目について規制している。
 (1) Pst : 1.0以下     (Pst: 短時間フリッカ強度)
 (2) 
Plt : 0.65以下     (Plt: 長時間フリッカ指数)
 (3) 
Tmax : 500ms以下   (Tmax: 電圧変化d(t)がdcの限度値を超えている時間) 
 (4) 
dc  : 3.3%以下    (dc: 相対定常電圧変化)
 (5) 
dmax           (dmax: 最大の電圧変化)
    a) 追加条件なし 例;冷蔵庫 :4%以下
   b) 例;全自動洗濯機     :6%以下
   c) 例;ヘアドライヤ、(対策済の):7%以下

*測定パラメータ
  
IEC61000-3-3 測定パラメータ 
*関連記事
 欧州、電源変動・フリッカのEMC規格「EN 61000-3-3:2013」の主な変更内容!


*IEC61000-3-3:2013の項目
 1. 適用範囲
 2. 引用規格
 3. 用語及び定義
 4. 電圧変化、電圧変動やフリッカの評価
 4.1 相対的電圧変化の評価、D(t)
 4.2 短時間フリッカ値の評価、Pst
 4.3 長時間フリッカ値の評価、Plt
 5. 限度値
 6. 試験条件
 6.1 一般
 6.2 測定の確かさ
 6.3 試験供給電圧
 6.4 基準インピーダンス
 6.5 観測時間
 6.6 一般試験条件
 附属書A.(規定)特定の機器の限度値適用、および型式試験条件
 附属書B.(規定)手動切替によって起こるdmax最大電圧変化の測定の試験条件と手順
 附属書C.(情報)2010:IEC61000-4-15に定義されている「定常状態の電圧と電圧変化」の決定法
特性、
 附属書D..(情報)入力相対的電圧変動
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プロフィール

湘南次郎

Author:湘南次郎
(1)電気・電子機器メーカにて「電子機器」設計、及び「EMC・安全規格」適合取得に従事し、効率的な規格適合を支援してきました。
(2)国内(VCCI、PSE)、欧米(CE、UL)、アジア(CCC等)の規格適合に関して、アドバイスを行ってきました。

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